英検 TOEFL IELTS スコア 換算とイギリスアメリカ留学に必要なスコア
海外大学留学に必要な英語力の目安として話題になるのが TOEFLやIELTS等の公式テストのスコアです。
日本人に馴染みのある英検やTOEICは留学に関しては有効ではありません。
そこで
英検と比較しての TOEFLやIELTSの難易度を表にしてみました。
Contents
英検、TOEFL IELTS のスコア換算表(目安)
大学入学を基準にしてます。
英検 | TOEFL(満点120) | IELTS(満点9) | |
準1級 | 80- 92 | 6.5 | 国際系大学一部、交換留学 |
1級 | 93-100 | 7 | 国際系大学 交換留学 海外大直接入学 |
101-109 | 7.5 | 海外大直接入学 | |
110-114 | 8 | ||
115-117 | 8.5 | ||
118-120 | 9 |
イギリスの大学、ファンデーションコース入学に必要なIELTSスコア
イギリスの大学と言っても幅広いので要求されるスコアは、その大学、学部によって違ってきますが
日本の教育を受けてイギリス進学する場合は、直接入学ができないため
ファンデーションコース(大学準備コース)を挟む事になります。
ファンデーションコースに進学する場合はスコアのハードルが下がり
概ね 5.5〜(英検2級ぐらい)のスコアで門戸はぐんと広くなります。
IELTS公式サイトによると、日本人のアカデミックの平均スコアが 5.9 ですので
ファンデーションコースに入学するのはそれ程難しい事ではないかもしれません。
ただ、
ファンデーションコースに入学出来たとしても、
1年弱で上記の表にあるように大学進学に必要な IELTS7 〜レベルに持っていくのは
母語を日本語とする私達には大変な努力が必要だと感じます。
(参考頁)
そして、
少々スコアを低く見積もってハードルを下げてくれている大学は沢山ありますが
入学後、イギリスの大学には親切なサポートは期待できない。
というのが、
娘が実際にイギリスの大学に留学して感じた事です。
なので、
十分 IELTSスコアは揃えて留学に臨みたいところですが、
そうなると今度はそこがゴールになりがちなので、
良いスコアを狙うには
しっかりした 留学の目的 や留学後のその先のイメージ がないと、
IELTSの学習を継続して行くのも難しいのでは?
と感じるのです。
イギリスの大学は卒業が難しい!? と言われる本当の理由
よく海外の大学は卒業が難しい、イギリスの大学は卒業が難しいと言われますが
これも一括りでは言えず、各大学、学部によって様々です。
こちら↓の記事を参考にして頂くとよいのですが、
英語の壁もさる事ながら
海外の大学の評価基準に日本人が慣れていない
それゆえ、
難しいと感じると思うのです。
更に
イギリス、オーストラリア、EU圏の大学は
アメリカやカナダと違って、上記の国は学位取得までの期間は概ね3年と短いです。
(アメリカ、カナダは4年)
1年目からいきなり専門的な内容に絞って深く勉強していきます。
「ちょっと違った。。。」と言って学部の変更はできません。
正確には出来ますが、1年からやり直す必要があります。
お金に余裕があれば可能ですが
留学生は自国の生徒より高額である事を考えると滅多にありません。
ですので、
最初からそれ相当な覚悟が必要ですし、
専門分野の英語力や知識をファンデーションコースで十分理解している必要があるのです。
アメリカ大学留学に必要なTOEFLのスコアの目安
アメリカの場合も各大学、学部によって様々ですし、
アメリカは特に大学の幅がイギリスの比ではない程選択肢があります。
あえていうなら
イギリスの大学直接入学するのに必要なIELTSスコア7〜
に対して
アメリカの大学に必要な TOEFLスコアは100〜
が目安になります。
コミニティーカレッジだともっとハードルは下がりますし
アメリカやカナダの大学は学士過程においてはリベラルアーツという一般教養課程を
十分に身につけてから専門的な勉強がスタートするので、
大学入学時に方向性を決められない学生には、少し心にゆとりを持てるので
そう言った意味ではアメリカの大学はお勧めだと思います。
リベラルアーツとはwikipediaから引用すると
現代では、「学士課程において、人文科学・社会科学・自然科学の基礎分野 (disciplines) を横断的に教育する科目群・教育プログラム」に与えられた名称である。具体的な教育内容に関しては「リベラル・アーツ・カレッジ」「教養学部」を参照のこと。
アメリカ、イギリス、どこの国の大学留学であっても
公式テストのスコアは留学に必要な英語力の目安に過ぎず
そこがゴールではないのです。
英検でも TOEICでも同じだと思うのです。
級を上げる、スコアを上げるのは英語を習得する上でモチベーションにはなりますが、
『上達して何かをしたい』という本人の意思がないと、
あまり意味がないと思うのですよね。
あなたの『留学の目的』は何でしょうか?
目的がブレブレだと貴重な留学期間を無駄に過ごす事になってしますので、
そこを今一度ご自身でよく考える事が大切です。
そこに強い意志があると公式スコアは自然に伸びると思います。
そして、目的の見直し方ですが
『あなたは何を持って社会に貢献したいですか?』
就職に有利とか、英語ができると人生の選択肢が増える!
も勿論留学する理由にはなると思います。
ですが、
それは国内だけの問題でこれからの時代は
『ライバルは国内ではなく世界にいる』のですから
その時代に『私は〜の専門で、〜な事で社会に役立ます。』
なくして
ネイティブもしくは世界の人達と一緒に仕事ができるかな?
という視点が大切な様に思います。
イギリス留学時に葛藤した経験談
我が家の娘は少し意固地か!?と思うぐらいの硬い決意とともにイギリス留学を希望したのですが
勉強しているうちに正直「ちょっと違うなぁ」と思う事や「本当にこれで良かったのか?」
と思い悩む事もしばしばある様です。
(本人は気が強いので決して親には言いませんが・・・)
ブレてはいけないとは言いません、それも正直な気持ちで葛藤も大事だと思っています。
ただ、
そういう気持ちが湧くと色々な面でモチベーションが下がってきますし、
例え言葉の壁もなく意志や目的がしっかりあっても
異国で1人で生活しながら学位を取得するというのは
本当に大変な事だなと感じました。
ですので、
留学は本当に本当に本人の『目的』ありきです。
公式スコアはその間口にしかすぎず、そこがゴールになってしまわない事が大切ですね。
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卒業を目的とした大学留学は本当に大変だと思いますが、
やり抜いた後の達成感は、人生においてとても大きな自信になるので
日本の学生さんたちに是非頑張って頂きたいなと思います。
応援しています!
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