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海外生活からの本帰国後どうする?

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17年間に渡る海外子育ての経験から様々な切口にて 同じ類に悩む人へ情報を発信しています。 元幼稚園教論 元公文インストラクター 米国NLP協会™プラクティショナー
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海外生活が無事に終わり本帰国する事になった際に気になるのが、
日本での子供の語学力のキープだと思います。

帰国後に気になる事は色々あると思いますが、今回は『語学力のキープ』にフォーカスした内容です。

これには、本人の意思、家族のサポート、お金の問題、が絡んできますが
私が知ってる2家庭の実例を挙げるので参考にしてください。

あみこ

まずは下記の表をご覧ください。

  M君 Yちゃん Kちゃん(Yちゃん妹)
滞在国 東南アジア2カ国 東アジア1カ国 東アジア1カ国
滞在期間 約3年(小2〜小4) 約5年半(年中〜小4) 約5年半(生後〜年長)
滞在国の学校 インター インター インター
帰国後の小学校 国内名門インターナショナルスクール 公立小学校 公立小学校
中、高 H学園(インタークラス) 公立中学、高校 公立中学、高校
大学 W大   国際教養学部 H大学      グローバル教養学部 私大                     普通学部希望/現在高2
留学経験 大学        イギリス交換留学 高校/アメリカ現地校交換留学
大学/台湾交換留学 
本人希望なし
帰国後から大学卒業迄想定学費 1800~2200万
約170万/年×12年
800~1000万
約75万/年×12年
~800万
約50万/年×16年

日本の公立に通学しながらの英語力をキープする事について

公立に通学して英語力をキープさせる事も十分可能ですが、以下の点が大切だと思います。

1、帰国時にある程度のレベルに到達している事
2、親と本人の相当な行動力
3、本人の意思

実例のYちゃんの場合
本人とママの海外への興味が非常に高く、リサーチ、決断全てにおいて行動力が圧倒的に違いました
具体的にした事の例ですが

・毎年2回は海外へ出かける。
・米軍キャンプに知り合い家族を作り交流する。
・スピーチコンテストで準優勝。
・ネイティブのホームステイの受け入れ。
・外タレのライブに頻繁に行く。

などなど。。。ほんの一例です。
見えないところで本人の地道な勉強や読書もありましたが、とにかくアクティブです。
公立に通学する代わりにイベントが盛り沢山で、親子、ご主人も巻き込んで家族で生活を
とても楽しんでいました。(ちなみにご主人は典型的な日本人という感じです。)

ただいくら家族で楽しんでいても、思春期に日本の公立高校で話の合う友達が皆無だったらしく、
辛い思いを本人やママから聞いた時は私も辛かったです。
その分、ママの心のサポートが素晴らしかったのですが。。。

Kちゃん の場合( Yちゃんの4つ下の妹)
Yちゃんと同じ家庭で同じように育ちましたが、英語のキープはなかなか難しいようです。
考えられる理由は
・単なる性格の違い
・海外生活していた時期が乳幼児だったので記憶がほぼない
・帰国後の日本の生活を非常に楽しんでいる
からと想像します。

私は語学の専門家ではないので、あくまで私の見解とご承知ください。

私は約10歳ぐらいのネイティブの子供が学校で習うレベルを十分に
理解できる子は本帰国して公立に通学してもその後英語力をキープ
できる
のでは?と思ってます。
Yちゃんのご家庭だけを見て申し上げているのではなく、傾向からです。
私の見解が裏付けできるような資料がないか調べてみたいと思いますが。

あみこ

そして、
今は格安でオンライン英会話がありますし、以前よりキープする方法は多くありますよね。
ですが、古典的ですが 英語での読書量 が重要だと思ってます。
(これも個人的見解)

日本のインターに通学しながら英語力をキープする事について

簡単に言えば、環境を買うという事だと思います。
高額ですので効果大ですが、それを有効に生かすには良好な家族関係が鍵

M君の場合、
海外での滞在期間が短かくESLを抜けて間もなくの本帰国だったので、折角苦労した英語力を
もう少し伸ばしたいと考え小学校の間は日本でもインターに通学させたようです。
学費はかかりますが、国内インターだと英語、日本語ともに伸びる可能性は大ですよね。
とはいえ
M君は膨大な勉強量と通学時間をこなしていたので、その心や健康へのママの配慮は素晴らしかった
です。
家族の関係性が非常によく、スポーツにも力を入れていたので土台が本当にしっかりしてて
逞しい青年に成長されています。
また、中学高校で知り合ったお友達にとても恵まれたといつもおっしゃっています。

帰国時の日本語力(ちょっと余談ですが)

(M君の場合)
海外在住中も日本の進学塾に通学。
 ↓
帰国時も日本の同学年レベルの学力があり。(中学受験可能)

(Yちゃんの場合)
海外滞在中は日本語の勉強は自宅で国語/算数のドリルのみ。
 ↓
帰国時は日本の勉強に苦労したようですが、中学に進学する頃には追いつく。

( Kちゃんの場合)
海外在住中も日本帰国後も特別に何もせず。
 ↓
スムーズに日本の学校にシフト。

気になる教育費について

教育費についてはとても気になるところだと思いますが、

・ご夫婦の間で子供の教育方針やそれに関わるお金の問題について話し合いがされている事。
夫婦の方針が一致するように努力している事。

・ママ達は常に精力的に働いている事。

・本人の意思がある所にお金をかける。

実は我が家は、話し合いや方針の一致は結構苦労しながらでしたが、最終的には一致させました。

私立や特にインターは裕福な家庭が通学しているイメージですが、
(勿論桁外れな裕福なご家庭が多いのも事実ですが)以外に普通のご家庭のお子さんもおられます。
Yちゃん、Mくんのご家庭、ちなみに我が家も普通の家庭です。そして私も含めママ達は
英語が堪能という訳ではありません。
が、子供達は「それぞれの目的に沿ったバイリンガル」に育ってます。 Yちゃんの場合は
更にトリリンガルを自分から目指すぐらいですから、海外や語学に本当に興味があるのだと思います。

教育費の話し合いがスムーズに行くコツ

お金に余裕があるご家庭は以下のアドバイスは必要ありませんが、

仮説で何パターンか大学卒業までの総額学費用を計算する。
 ↓
それを年数で割って、1年にかかる費用×子供の数を把握する。
 ↓
現実的な事、親のするべき事が把握できる。
ご主人に対する十分な配慮(笑)

時代はドンドン変化するので、長期スパンで考えにくいのですが、アウトラインだけあれば、
あとはしなやかに対応していけば良いと思います。

お金の話し合いの前に教育方針を一致させてる事が前提でシビアな話ほど楽しく進めるのがコツですね。

まとめ

1、本帰国後、公立に通学してもポイントを押さえていれば英語力のキープ可能。

2、インターに通学させるなら、家族間で教育方針や学費についての話し合いが必要

3、どちらにしても、本人の意思と良好な家族関係がポイント。

本帰国後ってどうしても英語力のキープに目が向くのですが、
子供が何が好きなのか?どこに興味の対象があるのか?が1番大切です。
全くの日本教育を受けた人が大人になって凄く勉強してバイリンガルになるパターンだって
いくらでもありますし、バイリンガルだから幸せという訳でもなく、バイリンガルでも
稼げないパターンはいくらでもあります。

ですので、どこの国で子育てしようと、バイリンガル教育にフォーカスし過ぎずグローバル教育
として考えるのが良いと思っています。

ただ、ダブルパスポートのご家庭は、(今のところ日本は二重国籍は認められていませんが)
本人にその優位性や将来の選択肢の幅が普通の人よりずっと多い事を日頃から十分話しておく事で
バイリンガルやバイカルチャーに関心を持たせて『自分は何者であるか?』というアイデンテティーを
確立させてあげたい
ですよね。
この件については、また別の機会にと思っています。

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