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長年の海外生活、海外教育で失って来たもの6選

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17年間に渡る海外子育ての経験から様々な切口にて 同じ類に悩む人へ情報を発信しています。 元幼稚園教論 元公文インストラクター 米国NLP協会™プラクティショナー
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この記事は国際結婚でもなく、永住組でもない日本人家庭が長く海外生活をし、子供に海外教育を受けさせた場合を想定したものです。

我が家の経歴

香港約6年 (幼稚園年中〜小4途中)
シンガポール約5年 (小4途中〜中2途中)
日本約2年 (中2途中〜高1途中)
バンコク約3年 (高1途中〜卒業まで)
中国約2年 (夫婦のみ)
イギリス約5年 (大学、大学院、就職)

この様に文字にして振り返ると、良くも悪くも色々な経験をしてきたなと
思いますが、
この様な家族の経歴を辿って来た中で今回は失ってきた物に焦点を当ててみたいと思います。

長年の海外生活、海外教育で失って来たもの6選

1、娘の高度な日本語能力と日本の知識

日本に住われる方がよく勘違いされるのが、海外で教育を受けても日本人であれば
日本に住んでいる人と同じレベルの日本語能力、日本の知識があって
その上
外国語が堪能になって、外国の知識もつく
と思われている方が結構多いです。
ですが、海外で教育を受けると

家庭ですごく意識して日本語教育をし、日本の知識に触れる努力をしない限りそんな事は全くない

んですよね。

なので
家庭教育が本当に大変で、母親の負担や精神的プレッシャーは相当な物です。
その中でもお子さんに両方の言語も知識も育てられる親御様というのは
相当な親力を発揮し、時間とお金もかけて、長期戦で子供をサポートできる人達
私は時間とお金もそれなりにかけて来ましたが、正直親力が高くなかったので
娘に高度な日本語力を付けさせてあげる事はできませんでした。

この場合の親力とは親の知的指数とは関係ないです。
必要な親力とは

親自身の心に余裕があって
長いスパンで子供の成長を見守る事ができて
子供の興味を上手に引き出す事ができて
そして人を育てる学びに興味がある人

だと私は思っています。

なので、
バイリンガル教育に騒がしい昨今ですが、その為のノウハウはいくらでもありますが、はっきり言って使う親次第です。

ノウハウや環境を本当に活かせる人は親力のある人

なんだと
娘の日本語教育に失敗しかけていた私は途中で気が付きましたが
もう少し早くに気が付いていたら、娘の日本語能力や知識が上がっていて
もっと選択肢の多い人生を歩めたのではないか?
ととても後悔しています。

2、日本の学校歴

娘は中2の途中から約2年間ほどですが、帰国子女が多く集まりインターが併設された中高一貫校の一条校に通学しておりました。
が、
高校生になって直ぐに退学しました。

理由は最終的には夫の転勤扱いにはなりましたが、転勤にならなくても海外のインターナショナルスクールの編入試験を日本から既に受験して合格しておりましたので退学して、
卒業目的、国際バカロレアDPを海外のインターで受講する目的で退学しました。

これには相当な覚悟と勇気と準備が必要でしたが、あのまま日本の学校に通学していても
不登校をしていたので卒業できなかった可能性も高く

親の安心を優先せずに、本人がしたい勉強、したい事を思いっきり応援する覚悟

をあの時にして本当に良かったと思っています。震えるほどの勇気が必要でしたが。。。。

3、祖父母や親戚との時間

娘は4歳の時に日本を出たので、それまでの日本での記憶は殆どありません。
ですが、
私の実母ととても仲がよくおばぁちゃんっ子でしたので
実母と娘の別れ際は今思い出しても涙が出ます。
そして
1年に1回一時帰国して滞在国に戻る際、とても悲しい気持ちになります。
今ではネットの恩恵によって遠く離れていてもいつでも気軽にビデオ通話ができるのですが、
やはりリアルな時間を一緒に過ごす暖かさとは別物ですよね。

4、ホームタウン

海外生活が長いと言っても例えば1つの国に長く滞在していると、その場がホームタウン的存在になると思うのですが
我が家の場合は転々としているので、娘はイギリスに留学して自己紹介をする時に
「日本で生まれたけど 1番長く住んだのは香港で、バンコクから来たシンガポールが好きな日本人で 親は中国に住んでいます」
と 毎度自己紹介 するのが面倒だったらしい(笑)

場所としてのホームタウンはないのかもしれませんが、
彼女の心のホームタウンになるように親として意識したのは言うまでもありません。

5、日本人の味覚

海外生活が長くとも家庭では日本の一般家庭料理を作っては来ていましたが、
東南アジアでの生活が長くなると、
濃い味に慣れてくるのは確実ですね(笑)
また、
大学生になって一人暮らしをするようになってから自炊をしていますが
学業との両立となると、毎日自炊は厳しくて欧米独特のファーストフードに頼る事も多いのだと思います。
そういった理由から、確実に日本人としての味覚は残念ながら落ちていると思います。

6、縦の関係

縦というのは親子関係です。
私たち世代は親との関係に限らず、部活、会社あらゆる所で縦関係の中で育って来ませんでしたか?
ですが、
欧米の教育を受けると老若男女フラットである価値観が基本なんですよね。
「親の威厳がない」というのとは別物で
自分が受けてきた昭和教育のまま、親というただの数字を振りかざして上からな発言をした際には完全無視されます。
娘は私の事を「ママ」とも言いますが「名前にさん」づけで呼ぶ事も多いです。
それは私も気に入っていて
縦の関係に関しては捨ててきて良かったと思っています。

バイリンガル教育に悩まれる方へ

以上、今思いつくものを6つ挙げてみましたが、
捨てるものもありましたが、得たものの方が大きかったです。我が家の場合。

特に1のバイリンガル教育に関してですが
バイリンガルと言っても様々なレベルがあります。
両言語とも高度なバイリンガルにこだわる事をやめた分、その代わり英語を第1言語としてネイティブレベルまで持っていく事ができたのは
(しかも英語がとても苦手な母親がそんな事できるのか?と思いますが)
それは私が覚悟を決めたから出来たのだと思います。
どんな覚悟かと言いますと

日本語に対する大きなブロックは作ってしまったけど、元々の娘の言語能力と学ぶ心の力は高いと信じ抜いて、英語での勉強に干渉しない事

もうそれは内心、心配で心配で心配で心配で心配でしたが。。。
先ほどにも書きましたが、
ノウハウは自分で必要なものを必要なタイミングで拾って来ます。
それが出来る子供に育てる親の心の力が大切だったのですよね。

その甲斐あって、
娘の第一言語を英語と覚悟してからの彼女の成績は英語に限らず他の教科も伸びたのです。

苦手を克服する努力より、好きを伸ばしながら全体を底上げして行く方が効果があると学びました。

現在はイギリスの現地の公立のセカンダリースクールで
GCSEとAレベルの理科全教科と心理学の教師をしています。

今後、
彼女が居場所としてホームタウンをどこに築いて行くのか?分かりませんが

私が作りたい所で私の力で私のホームタウンをつくる事が出来る

と自分を信じている娘に成長させる事が出来て、
長い海外生活の中で失った物もありますが、
それも必要な学びだったし、これからの課題にしたら良いだけと思っている、
私たち家族をとても誇りに思っています。

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