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海外大学を卒業したら就職に有利不利?気になる海外大卒業後、学生の特徴から見る4つの進路

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17年間に渡る海外子育ての経験から様々な切口にて 同じ類に悩む人へ情報を発信しています。 元幼稚園教論 元公文インストラクター 米国NLP協会™プラクティショナー
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この記事は、海外進学も考えるけど卒業後が不透明で、高い学費を払って苦労して勉強して
その後のリターンがなければわざわざ海外大に行く価値なんてないのでは?
と思われる方に海外大卒業後の就職のパターン、それを選択する学生の特徴を説明します。
また、
海外での就活は根本的に日本と全く違うので、その辺りの事を知った上で
イメージを掴んで、ご自身や子供さんの将来のヒントにして貰えればと思います。

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この記事を書いた人
娘の日本人の同級生や知人を参考にこの記事を書いています。
ここに記載している4つの進路は、
実際にその道を歩まれている方の経験と私の主観を織り交ぜて記事にしています。

日本の新卒一括採用とは全く違う海外の就活事情

経験のある即戦力しか採用されない

日本の企業に就職すると「企業がフレッシュマンを採用して自社で叩き上げて行く。」
のが終身雇用が約束されていた今までの日本でしたよね。
終身雇用はもはや約束されない時代に入りましたが、それでもこれに近い価値観を
持ち続けている人が大半ではないでしょうか?
その反面海外では、
経験のある即戦力しか採用されないのです。
なので、学生のうちに積極的にインターンシップに参加します。
そのインターンシップが実質無報酬であってでもです。中にはわざわざお金を払って
経験を積みに行くインターンシップだってあるぐらいなのです。

就活の時期は決まっておらず、誰も誘導もしないし、そんな雰囲気にもならない

就職するルート、年齢、時期は本当にバラバラで、個人がアクションを起こさない限り
大学からのサポートは特別にないし、周囲も全く自分のペースです。
自らの行動と実力と経験と人脈 が物を言う感じです。

海外大卒業後の4つのルート

1、ボストンキャリアフォーラムなどに参加して外資企業の日本支社で働く

ボストンキャリアフォーラムに出展している様な外資企業の日本支社で働くという事は
誰しもが憧れる事だと思います。
そして日本の大学生よりはアプローチもしやすいというメリットはあると思います。
ですが、
このレベルの企業になってくると海外大卒、日本の大学卒かかわらず
当然ながら「様々な能力が高い」という事が採用の決め手で、
外資ならではの実力主義で海外大卒だから有利とは言えない様に感じます。

この進路を選ぶ学生の特徴

この進路を歩む学生は、華やかなキャリアでさえ一時期の通過点としか考えず
経験や人脈を広げて次のステージを考えたり、起業などを考えている傾向にあると思います。

2、ボストンキャリアフォーラムなどに参加して日本にある日系グローバル企業で働く

ボストンキャリアフォーラムを始めとする就職フェアに出展している企業は、先ほども申し上げた
世界で有数な外資企業もしくは日系大手グローバル企業です。
海外の有名大学になると、わざわざ日本から説明会やインタビューのコンタクトが来たという話も聞くぐらいです。
早くから目ぼしい学生を囲い込む日本のグローバル企業も全く珍しい話ではありません。
これは私の個人的印象ですが、外資の実力主義に対して
日系企業の採用者側は「日本企業の秩序を守れる人で、且つ海外の文化に柔軟に対応できる英語ができる人」
を採用したいイメージです。
またネガティブな感想ですが
海外大学の事をよく知らない採用者が多くて、聞いた事がある大学ブランドでフィルターを
かけている印象も感じます。

この進路を選ぶ学生の特徴

この進路を歩む学生は、
将来日系企業で収まるつもりはあまりなく、将来的に海外就職やキャリアアップの為の転職をする為の
ファーストキャリアとして先ずはビザの心配がいらない自国でキャリア積む。
と考える傾向にあると思います。
また、最初から海外駐在のポストを約束されて入社する人もいます。

3、卒業ビザを利用できる国なら現地に残ってインターンや就職活動をし、正規の就労ビザ取得を狙う

卒業ビザを発行している国だと、ビザの有効期限内(概ね2年間)に現地就職できるのでは?
と思われるかもしれませんが、
現地の日系企業ならまだチャンスはあるかもしれませんが、実際には
現地企業で就労ビザを発行して貰えるチャンスがあるのは、その国で不足している職種のみになります。
その他にも色々と条件をクリアしなくてはならず、本当に本当に狭き門です。

また、2年間卒業ビザで滞在する事は出来ても、インターンでさえも現地企業で採用して貰えない
事も多々です。現地の学生でさえも卒業後なかなか就職しない現実から考えたら分かります。
また、
海外で現地就職する場合は大学で学んだ事と仕事が繋がっていないと
インターンでも採用されないのが日本と違うところです。

この進路を歩む学生の特徴

とにかく海外でチャレンジし続けたいという意志が強く、合わせてプライドも高い傾向にあると思います。
その2年間を滅多に出来ないチャンス、自分軸を持って人生の経験と大きく捉えるか?
日本に帰国して定職についた友人達を見て焦って落ち込むのか?
本人や本人を取り巻く人達の価値観によって、留学失敗とも成功ともとれる不透明なところですよね。
個人的な感想ですが
「本人がどう生きたいのか?」が明確でないと「留学失敗」という声に惑わされたり
その後のリターンだけに焦点が合った話に引きづられてしまうと思うのです。
なので
残る理由が「ただの経験」や「プライドが・・・」という理由だけでは弱く、
明確な目的を持っている学生ならどう転んでもその後大きく飛躍すると思います。

4、そのまま海外大学院に進む

理系の学部卒でしたら大学院に進んでより専門的な知見を広めてそれから就職を考える人もいます。
また海外の大学院は
一度キャリアを積んだ後に勉強しに来る人が多く、30代の学生がとても多いと聞きます。
なので
より将来のやりたい事が明確な人が多いのが特徴です。

傾向的には圧倒的に1と2のパターンが多く、3と4は少数派だと思います。

日本であまり知られていない海外大卒業後のその他の選択肢

英語圏は自国民以外をわざわざビザのスポンサーをしてまで
雇ってくれる企業はほぼないのが現実です。
先ほども申し上げたように貴重な能力がある、もしくは人手が足りない職種ならチャンスはあります。
ですが、
非英語圏の海外に向けて就職活動をするという手もあります。
というか、そのほうが主流なのです。
その場合も同じ様にビザの条件は厳しいものがあるのですが、
海外大卒の子は ”全世界で就職活動する事ができる” という発想が当たり前に湧いてくるんですよね。
その辺りは日本の大学生にはなかなか想像つかない事で、
日本の大学を卒業した人にも海外就職の道はあるのに
親や自分自身が天井を作ってなかなかポジティブに捉えられない状態ではないでしょうか。
ですが、
これからの時代はパラダイムシフトを受け入れられる人だけが生き残っていける気が私はしています。

海外大卒の就職の成功は学生のうちにインターンシップを積む事

1番最初に申し上げた様に英語圏でも非英語圏でも海外では
就職は経験ありの即戦力しか採用されないという事実を知って
いかに学生のうちにインターンシップを積むか?という事が鍵になってきます。
ですので在学中に積極的にインターンシップを多く経験する必要があります。
例え、日系企業に勤める事になったとしても経験がある事は自信につながります。

以下のサイトなど参考にされてインターンを積極的に取り入れてみて下さい。
CBR
GJJ

キャリアは8割が偶然

私は就職はたまたまの縁だと思っています。

スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授の「プランド・ハップンスタンス理論」を引用すると
「個人のキャリアは、予期しない偶然の出来事によってその8割が形成される」

とあるように
どの国でどの大学を卒業しても、
希望の企業に就職してもしなくても、
希望の職種であってもなくても、
社会人になれば世の中思うように事は運ばないように出来ています。
その時にどう対処できるかが本人のキャリアになる訳で、
キャリアは
本人の能力 × 思考のクセ × 行動力 で積まれていきます。
なので有利不利という考えにとらわれる必要はありません。
どういった状況、環境でもチャンスを掴める人は掴みます。
なので親の出来る事は
子供に限界を設けず、そういった人物になれるように自分で選択する力
日々子供につけさせてあげたいですよね。

海外大卒業後の進路が気になる方はこちらの記事も参考にされて下さい。
ロンドンキャリアフォーラム2019 参加学生の体験談

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