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TigerMother式支配の中国子育て VS 美化されすぎる欧米子育て

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17年間に渡る海外子育ての経験から様々な切口にて 同じ類に悩む人へ情報を発信しています。 元幼稚園教論 元公文インストラクター 米国NLP協会™プラクティショナー
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約10年前に話題になった書籍「Tiger Mother」Amy L.Chua から
欧米式子育て VS 中国式子育てについて話題にしてみたいと思います。

いつも思うに各家庭の子育てに正解はないのですが、
この本の内容に関しては
子育ての域を越えた人権侵害、文化的な争い、移民、現在何かと話題になる米中の関係悪化
に通じるぐらい10年経っても様々な切り口から話題にできる本だと思います。

本の概要

後に引用を掲載しておきますが
『Yale大学の教授であるエリート著者が二人の娘さんを、
アメリカでその恩恵を受ける事を望みながらも欧米教育を罵倒し、
親から受け継いだ中国式超スパルタ英才教育を信念を持って貫く姿を振り返った実話です。』

以下に一部引用しておきます。


二人の娘に絶対守らせたルール

・お泊まり会に行ってはいけない
・友達と遊びに行ってはいけない
・学芸会に出てはいけない
・学芸会に出ないことに文句を言ってはいけない
・テレビは見てはいけない、ゲームはしてはいけない
・課外活動を自分で選んではいけない
・成績は全教科でA以上を取ること
・演劇と体育以外の全教科で常に1位を取ること
・ピアノとバイオリン以外の楽器を演奏してはならない
・ピアノとバイオリンは必ず練習すること


この気狂いじみたルールに
長女は従順に、次女は激しく反抗し続け
次女が13歳の時点で母親が振り返って本にしたのですが
その時点の見える結果としては二人の娘さん達は何においても神童超一流ではあります。

左: 次女ルイーザさん  中央: 著者エイミーさん  右: 長女ソフィアさん

中国社会にみる『家族感』

私が興味深く思ったのは結果ではなく
限りなく人権侵害に近い教育をする母親に対し
反抗しない事を自分の意思で選択したと言ってる長女ソフィアさんの家族感です。

彼女の父親はユダヤ人でアメリカという自由の象徴、その社会の中で
生きて行く訳ですが、
中華系の血統の中にある「絶対家族主義」の思考の中では、
自分の才能を引き出してくれて「超一流」の域に達すれば
親からの人権侵害的扱いも正義の愛情と本心から捉えることができるのか?

序章で

「中国人の親が欧米人の親よりいかに優れているかを具体的に示すはずが、
結局自分の非力を描くものになった。。。」


と書かれているにもかかわらず

最後には

「子供達に一生残るダメージを負うのではないか?と他人が心配したとしても、私達のやってきた事は素晴らしい選択だと思う。
その事(他人の声)を考えれば考えるほど腹立たしい。」


と母親の信念を貫きこのセリフと共に世界中に本として発行している矛盾。。。
自称虎であっても矛盾に揺れ動く人間味というところでしょうか?


ソフィアさんにしてみれば
世界中に本が発行され、 TIME誌で特集され、ワシントンポストで取り上げられ
もし将来自分が精神的に病めば母親は全世界から非難を浴び、
それどころか中国文化までも否定される事に成りかねない、その重圧は如何程か?
と思ったのですが、

・虎の子は虎なのか?
・「親の愛」として子供が100%受け取っているなら病むことはないのでしょうか? 
・超一流と引き換えに失ったものを想像することはないのだろうか?
・それとも他人にはみえない、この親子にしか分からないストーリーがあるのだろうか?
・大人になった子供たちの本音が書かれた本が出版されたら是非読んでみたいと思うのですが
 甘ちゃんの日本人の意見など屁の突っ張りにもならないと言ったところでしょうか?

自分の周囲を取り巻くアメリカ社会の中で彼女の本音はどうなのか? 
と、興味深いです。

私は著者の人権侵害的な教育方法は全く理解できないにしても
その域に達しない中国式 Tiger Motherの教育論ならば
ある一部では共感できるところもあります。

美化されすぎる欧米文化

というのは
欧米人の親は子供の個性と自主性を重んじるあまりに、
ストレスを与えない事を重視する傾向にあります。
この教育法を上手く扱うには、かなりの親力が必要で本質から外れると
ただの甘やかしになっちゃうと思うのですよね。

・結果が悪い理由はやらなかっただけなのに、褒める?
・のびのびは善でストレスは本当に悪なのか?
・子供の嫌にいちいち付き合ってたら何も続かない、達成しないよね?
・そもそも小さな子供の自主性に全て任せていたらまともに生活できる?

前回の私の LINE公式の予告配信後に
この本についてアメリカ在住の方から数名メッセージを頂きましたが、
概ねそのような感想をお持ちでした。

超学歴主義、貧富の差が激しいアメリカで知識や技術を習得しなければ、
欧米のスローガンである「自由」も得れない訳です。
達成の喜びの後にある子供の成長を親が奪ってしまう事によって
「自由」だけを主張する子供に育てたくはないですよね。

そういう面では
日本の教育の不味さの引き合いに、
なんでもかんでも欧米教育を崇拝する動きには疑問を持ちたいところです。

私の結論


じゃぁ私達親子の価値観はこれからの時代にどうだろう?と考える事が大事ですよね。

親の出来上がった価値観を共有するのではありません。
日々の些細な出来事から葛藤し、子供と相互にコミニケーションし、
親子で信頼関係を築いていく。
それであれば何式の教育法でも構わないのかもしれません。


欧米式、中国式と両極端な話になりましたが、
勿論様々のタイプの人がいるので、ストレオタイプにはなりたくありませんが
傾向としてそのような子育て論は存在します。

「子供を育てる」ほどこの世で難しい仕事、責任重大な仕事はないのでは?
って思う時があるのですが

あなたはお子さんとどのように日々相互の信頼関係を築いていますか?

そんな事を考えるのに
また、世界中に存在する色々な価値観、文化的側面に一石を投じたこの本を
読まれてみては如何でしょうか?


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