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教育移住先として人気の『教育先進国』シンガポールでの学校選び

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17年間に渡る海外子育ての経験から様々な切口にて 同じ類に悩む人へ情報を発信しています。 元幼稚園教論 元公文インストラクター 米国NLP協会™プラクティショナー
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シンガポール(ローカルスクール)の教育について

私は約5年ほどシンガポールに住んでいました。
現地では幼児教育の仕事をしておりまして、ボランティアでシンガポールの特別支援学校に
月1活動に回った経験があります。
その中でシンガポールの教育に関して感じた事や知りうる事をシェアしたいと思います。

1、シンガポールの教育、今までの状態

当時、ローカルスクールにも見学に行く機会があったのですが、噂には聞いていましたが学校の成績優秀者に対する特別待遇や、母親の子供の成績に関する熱狂ぶりは紛れもない事実で、結構ショッキングなものがありました。
こんな能力結果主義で、今は良くても将来どうなるんだろう?って正直疑問に感じたのです。

具体的には
・小学生でクラスで1番の子供にはプレゼントが担任のポケットマネーから贈呈されたりする。
しかもみんなの前で。

・優秀で人気の公立小学校に入学させる為に、妊娠中から母親がその学校のスクールボランティアをする。母親は子供をエリートにすることが全て。

・常に子供は友達と競争。

・小学校高学年の共通テストで人生が決まると言っても過言でない。

・アートの絵はみんな一緒(模範を真似る感じ)

勿論、詰め込みで猛勉強させると一時的に成果が上がります。
その結果、今の素晴らしい国家『シンガポール』があるのだと思います。
ですが、
やはり子供の成長は心の成長が基礎になると気が付いてるシンガポーリアンの
ママは子供の総合力を上げる欧米系のインターに入学させている方もいました。
が、国の制度で
『両親ともにシンガポール人の場合、その子供は欧米出資インターに通学させる事が出来ない』
妙な決まりがあったので、嫌でも現地校もしくは私立のローカルインターという選択肢になり
なるべく周囲の結果主義に流されない努力をされているシンガポールママもいると聞きます。
そして、ローカルスクールの学費は全く無料ではないが、格安です。
貧困な家庭でも子供に高度な?教育を受けさせる事が出来る社会システムです。

ちなみに多国籍国家ですので、第一言語は英語に統一されています。(シングリッシュですが)
第2言語を中国語として小さいうちから教育を受ける。母語は本当に様々。

2、シンガポールの教育、これからの方針

先日、シンガポール人のママ友に話を聞いたところ、以下の回答が返ってきました。

これからの教育方針
1、小学生の子供の成績順位表の掲載を取りやめる学校が出てきた(優秀な学校でも)

2、子供の得意を多方面から見つけてあげる事にフォーカスする取り組み。

3、アートの取り組みに熱心な学校を増設する取り組み。

4、産業や企業と学校との連携の強化。

4に関しては以前からそうでしたが、企業がマークしているのは理数に特化した学校との連携という感じでした。
が、
今後はもっと学校を分野別に強化して、その分野が得意な子供と企業を結びつける対策がとられるのだと思います。

お話を聞いたママの話と同様な記事がありましたので、参考にしてください。

ただ、私が話を聞いたシンガポール人のママ友はご主人が日本人で、典型的教育熱心な
シンガポーリアンママとは違いこの情報を前向きに感じています。が、
変化を嫌う人(子供を落ちこぼれない、エリートにする事に熱心な人)の考え方を変えるのは容易でなく
何年もかかる。
ともおっしゃっていました。

3、シンガポールの教員の質

上のリンク記事にありましたが、シンガポールでは
『民間で就労した経験がなければ教員になれない』という話にもの凄く共感しました。

私は企業で営業職として10年弱程勤めてから、教育に関する仕事を始めたのですが、
これは正解だったと自分で感じています。
その理由は3つあります。

・働く母親の思いが分かる。(教育費の捻出)
・狭い園や教室だけの世界で「先生、先生」と言われ続ける奢り感ほど怖いものはない
・経済的自立ができる子供を育てるには、近くの大人が変化する社会の流れに敏感でないといけないと感じた。

特に最後は切実に感じました。

日本の学校の先生って大学を卒業して直ぐに学校に就職する先生が殆どじゃないですか?
悪くはないけど、狭い社会しか知らないとも言えます。しかも就労状況がブラック化してます。
その先生に我が子が将来社会で喰っていける教育を受けるのです。
皆さん、任せられますか?

と言っても、
教員の質に関しては結局人間性が大きいので何処の国でも個人差によって違いますけどね。

4、私たち個人がシンガポールの教育から参考にできること。

シンガポールのように小国で独裁政治ではない日本で教育改革が一気に進むことは、
期待できないと感じています。が、個人で出来る事はあると思います。

1つ目は
今後は段々と日本も国立大受験のように5教科全て均一にできる必要もなくなってくる。
勿論、出来るに越した事はないですが、これからのシンガポールの取り組み同様に
『何かその子供に合った、得意を伸ばしてあげる事が大事』になってくるだろうと思います。
それは、家庭で十分出来る事です。
小さいうちに恐れず何でもチャレンジしてみて、何か得意がないか自信喪失する事なくやってみるには
家庭の教育以外にない
と思うのです。

2つ目は
典型的なシンガポールママ同様、『変化を嫌うママ』にならない事。
ブレるという意味ではありません、視野を大きく持って自分の常識を疑ってみる、時代にあった思考にしなやかにシフトして行く事です。

3つ目は
親が子供の社会的なコーチになれば良い。

5、教育移住先としてのシンガポール

今後は日本人だから日本教育、シンガポールだからシンガポール教育、〜人は〜教育と
こだわる必要なく個人で我が子に合った教育を家庭で取り入れていけば良いと思っています。
そう言った意味でも、日本人の中でも教育移住というものがブームになって来ているのだと思います。
が、
シンガポールを教育移住先に考えた場合
いくら高度な教育を格安で受ける事ができると言っても、シンガポールに何のルーツもないご家庭が子供の教育にローカルスクールは選択するのは
色々な意味でとても厳しいものがあります。
(ローカルインターはまた別です)

教育方針の違いだけでなく、
物理的にも日本からの教育移住でシンガポールのローカルスクールに入学するのは昨今不可能なのではないでしょうか?
なので
やはり高額にはなりますが日本人家庭にはインターナショナルスクールという選択肢に落ち着くのだと思います。

シンガポールでの「インターナショナルスクール」選びに関してはまた別の記事にしたいと思いますが
教育移住を考える時

『子供にどう育って欲しいのか?』
『教育移住する目的は何なのか?』

この部分をよく考えて
移住する事が目的ではなくて、海外で教育を受けたその先の落とし所を明確に考えておく必要があるのだと思います。

世界中の色々な教育現場を知って、

その親子らしく成長していく共育が叶う所を探って行くのは
楽しくもあり、悲観もあり、生き方を見つめる作業でもありますね。


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