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帰国子女のママにインタビュー、教育移住に焦りは禁物な訳 | グローバル子育てNavi

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帰国子女のママにインタビュー、教育移住に焦りは禁物な訳

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17年間に渡る海外子育ての経験から様々な切口にて 同じ類に悩む人へ情報を発信しています。 元幼稚園教論 元公文インストラクター 米国NLP協会™プラクティショナー
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前回、
マレーシアに母子教育移住されているRさんにインタビューさせて頂いた記事
(現役マレーシア教育移住ママに聞く「何が起こるかわからない」はデフォルト!?)を掲載しましたが
Rさんご自身が
幼稚園はアメリカ
小学校は日本
中学校はドイツ
高校はイギリス
で過ごされたご経験の持ち主で、
Rさんが中学生のお嬢さんを連れての教育移住を大きな心で構える事ができているのは
ご自身の中学時代の経験からが大きいと私は感じましたのでその頃のお話も聞いてみました。

幼少期、学生時代を3カ国で過ごされた経験で得た1番大きかった事は何ですか?

学生の当時は意識していなかったのですが、
違う文化の中で生活していると本当に色々な価値観や視野を知ったし、
違いを尊重する考え方を学べたと思います。

R

そうかぁ〜多様性と言われると、見える部分を直ぐにイメージしがちですが、
例えば肌の色、健常か否か、生活スタイル等ね。。。
勿論それも大きな違いですが、私は見えない部分の尊重、思考や嗜好が自分と違う人を尊重するほど難しいものはないと思いますね。
多様性の尊重って家族間で十分訓練できるものですが(笑)
そのあたりの事を苦労して後付け努力をしている(笑)私と違ってRさんは既にインストール済みに思えるのは、
若いうちの経験が大きいように感じます。

あみこ

海外で育つと主体性、自主性が育ったと思いますか?

中学でドイツのインターナショナルスクールに通学した時は、
仕方ないのですが、英語力が低くて大変で「私何も出来ない人だぁ〜(涙)」という気持ちになり
正直自尊心が低かったんです。
そんな中で親や先生から与えて頂いた事は「好きな事でチャレンジする機会」で
英語のスピーチコンテストで舞台には立てませんが、歌やダンスがとても好きだったので
コンサートで舞台に立つ機会があったり、母がバレエ教室を探してくれて地元の新聞に載ったりして
転校しても好きな事を引き続き出来た事で自尊心を保てたというか。。。

R

そうだね、自尊心が基礎となってその上に主体性や自主性が育つから、そこを飛ばして我が子に主体的に積極的になって欲しいと親が願っても上だけは育たないよね。
先ずは子供の自尊心を育てるのが大切ですね。
そして、自分を表現するは頭打ちしない、誰にも真似できない自分だけのオリジナリティーなので何でも良いから自分を表現する手段があると心の支えになるよね。
そして、欧米人だから主体性があって、日本人だから消極的とも全く限らないよね。

あみこ

本当にそう思います。あと、アメリカから日本に帰って来た時に「主張したらダメなんだ」と小さい子供ながらに感じました。幼稚園の時はアメリカで本当に子供らしく自分の要望を主張する私でしたが、日本の小学校で主張して厄介者的に扱われている感を感じて段々と小さくなったというか。。。(笑)

R


ドイツでのインターナショナルスクールでの生活はどうでしたか?

当時はその学校には1学年7−8人しか居ない学校でしたが、
社会科見学がロシアとかイタリアに本物を見に行く学習でこれが凄い経験でした!
社会科見学もさることながら、道中でスリに会って物凄く怖くて泣いてしまったのですが
実際に自分の身に危険が起きた経験によって何でも自分ごとに置き換えて考える見方が出来たというか。。。行ってる最中に内戦が始まったりとかもあって

R

社会科見学で本物体験の思わぬ副産物がスリや内戦の本物体験ですね!(笑)
私も滞在国の自分の住まいの近くでテロ爆発が起きて多くの方が亡くなりその時ばかりは危機意識が高くなったけど、日本に居たらスリも内戦もテロも身近には考え難いことだものね。

あみこ

イギリスでの現地校での高校生活はどうでしたか?

イギリスに来る前のドイツの最後の1年間はドイツにあるアメリカンスクールに通学していたのですが、その学校とイギリスの現地校ではまた全然雰囲気やカリキュラムが違って。。。
アメリカンスクールでは自分から一歩を踏み出さない限り何も始まらないを身をもって経験しました。
その反面イギリスは少し感覚が日本に似てるところもあって。。。
そして何と言っても歴史を感じる建物や図書館がイギリスらしくてとても素敵でした。

R

うちの娘も同じ事言ってます!
彼女もアメリカよりイギリス的感覚の方が好きな様で
何と言ってもイギリスの大学の素敵な図書館で勉強すると気分が上がるみたい、ここで勉強する私って素敵❤︎がモチベーションになる感じ(笑)

あみこ

本当に素敵なんですよ〜。
あと、アメリカカリキュラムとイギリスカリキュラムが違うので GCSEプログラムの途中で入学できず1年下げての入学になりました。

R

海外では1学年先とか1学年下げてとか飛び級も全然普通で、そのあたりは日本の感覚と違うんですよね。それにしても、インタナショナルスクール→アメリカンスクール→イギリス現地校と目まぐるしく転校されて大変でしたね。

あみこ

アメリカ、ドイツ、イギリスのそれぞれ良かった所をまとめて頂くと。。。

アメリカは
人も食べ物、飲み物も価値観も全てスケールが大きい(笑)
自分の確立がしっかりできる、私はどうしたいか?
自分の事が好きだから自分の意見が言える、皆さんが思うイメージとほぼ変わらないんじゃないかな?
ドイツは
食事の種類はバラエティー豊かではないのですが、食材は種類が沢山あってとても美味しかった。
例えば、パンやチーズや、ハムなどバリエーション豊富なんです。
リサイクルが進んでいて、環境や地球に優しい意識が高いのも良いところですよね。
イギリスは
少し日本と感覚が似ている空気感や配慮を感じました。歴史ある建物等、文化的要素に触れられる。私はそんな風に思っています。

R

このインタビューで知って欲しい事のまとめと教育移住に焦りが禁物な訳

・違う文化の中で生活する経験は色々な価値観や視野を知れて違いを尊重する考え方を学べる

・自尊心が低い状態だと何をしても伸び悩む

・自尊心をあげる方法は勉強に限らず、好きな事で表現する方がずっと効果的でそれが心の支えになる

・海外で生活すると、危険は他人事ではなく自分事に置き換えて考える意識が高まる

・アメリカンスクールでは自分から踏み出さない限り何も始まらない

・海外では「学年の年齢が必ずしもみな同じではない」は普通のこと。


私がお話を聞いて感じたのが先ずは『うらやましぃ〜』の一言です。
幼少期、学生時代をそれぞれ違った国で過ごす経験は後に心の豊かさや心の視野の広さにつながると思うし、
ドイツの中学時代が辛かった経験があってこそ
今マレーシアに教育移住されてインターで中学生活を送るお嬢さんの気持ちに焦らずに寄り添い
子供さんの成長ペースを見守れているんだなと感じました。


何も海外生活だけが心の豊かさや視野の広さにつながるとは思いません。
海外生活経験者であっても、「気づきはあるけど私は私。」自分を貫いている方だっています。それはそれで良いと思うのですが、

子供にとって苦労からの気づきや変化、成長って心の豊かさや自立に繋がるお宝だと思うのです。

なので
「可愛い子には旅をさせよ」ではありませんが、

何を子供に得て欲しくて教育移住しに来たのか?大切にしているのは何なのか?

不安や焦りもあると思いますが、焦って子供の自尊心を親が傷つけてしまっていないか?
自尊心がない所に本当の能力はつきにくいという事を子育てに限らず忘れずに覚えておきたい。
とRさんのインタビューを通して私が感じた事です。

マレーシアに教育移住をご検討されている方に適切なコンサルタントのご紹介もしておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。

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