後悔なし!? 高校マレーシア留学をどうやって乗り越えているのか?女子高生インタビュー
グローバルインタビュー第10弾 はマレーシアの地方都市に日本の公立中学を卒業してから
単身で留学に来たMさんのインタビューです。
マレーシアには数多くのインターナショナルスクールが存在し、非常に多様性あふれる国であり
且つ
語学力、アカデミック面においても非常にレベルの高い国です。
本来なら、
日本の中学を卒業してからの高校マレーシア留学は無謀では?
後悔する事にならないか?と考える方も多いと思いますが
本人の希望によりマレーシアに単身留学に来た Mさんは
いったいどのような方なのか?
どういった理由から来たのか?
何に困り、どうやって乗り越えているのか?
何を楽しんでいるのか?
など
学生目線のお考えを聞いてみました。
私もこのインタビューをとても楽しみにしていましたし、若い方の意見を伺って
色々と考える機会となりとても勉強になりました。
Contents
なぜ?単身高校留学しようと思ったのか?
なぜ?マレーシアなのか?
中3の11月迄は普通に日本の高校を受験するつもりでいました。が、元々海外に興味があり、世界に触れたいと思いだし慌ててネットで調べ出したのです。
Mさん
中3の11月迄そんなつもりがなかったのに、そこに繋がる何かが以前にあったのかな?
あみこ
子供の時に両親がバックパックで色々な国に連れて行ってくれて、旅行では分からないそこでの暮らし、人間模様などに興味が湧きました。私は人が好きなので、接する人が世界中に広がればと思ったのです。
Mさん
あぁ、やっぱり子供の時のそういった経験から繋がっているんだね。でもどうしてマレーシアを選んだの?他の国も検討した?
あみこ
はい、思い付いてから2週間ぐらい調べまくって決めたのですが、カナダなども考えました。でも
日本からの距離や費用、そして現地校だと色々な意味での多様さに欠けるのでは?と思いました。子供の時に連れて行って貰った国の中でマレーシアが子供ながらに多様性が混沌としていて面白いなと感じていたのでしょうね、マレーシアのマクドナルドでのエピソードがあって、それが心に残っていたのだと思います。
Mさん
マレーシアでヘナタトゥーを手にして貰ったのですが、その手でマクドナルドで会計をしたら店員さん達が
素敵ね〜と言って凄く褒めてくれたんです。それだけのエピソードなのですが、子供ながらにすごく印象的でした。
Mさん
分かりますよ、マレーシアでは子供にとてもフレンドリーで寛容だし、子供の時に抱いたイメージって良いも悪いも大人が思っている以上に心に残ると思います。
あみこ
高校単身留学について親御さんの反応はどうだったのか?
私には姉2人がいるのですがタイプはそれぞれで好きな道に進んでいます。海外は姉からの影響とかではなく Mさん
まず母に話したら「行きたいなら自分で全部調べてからお話して」と言われ、大急ぎで調べて親にプレゼンテーションしてみました(笑)
最初はクアラルンプールのインターナショナルスクールに行きたいと話したのですが、母から「高校から行くというハンデがある訳だから生半可な気持ちだと何も得れずに終わるし、KLだと日本人も多くて甘えてしまうのでは?」と言われました。 Mさん 私も正直KLじゃなかった事にビックリでした!しかも、 KL以外の教育移住の候補にあがる都市でもなく、 あみこ 今ではこの場所を選択したのは良かったと思っていて、KLだとどうしても日本人と一緒に過ごしてしまって伸び悩む話も聞きます。 Mさん 笑、笑、笑! あみこ 日系のエージェントさんは一部の事には利用しましたが、全てをサポートして貰った訳ではなく Mさん そもそも、留学しようと思った時期がコロナで世界中が恐怖で包まれていたピークの時で、留学がスタートした時もマレーシアは厳しい体制だったよね?それでも行こう!と決意する事が素晴らしいと思う。 あみこ
なかなかのチャレンジャーだなと思ったけど、そういう経緯があったのね。シビアな愛ある鞭ですね、一応下見には来たの?
下見もなしです。コロナで隔離も厳しかったので、こちらの生活がスタートする時も母は「一緒に行けないけど〜頑張って来てね」とあっさり日本で見送ってくれました(笑)
いい意味での放任主義ですごく素敵です!じゃ、どうやって2週間の隔離後学校の寮までたどり着いたの?エージェントさんは利用したの?
当時は鉄道も止まっていたし、ハイウェイも許可車だけしか通行できず、結局先生が車で迎えに来てくれました。が、その2週間の隔離がキツかったですね、寂しかったし、窓も開けられなかった。
高校マレーシア単身留学、インターナショナルスクールでの勉強について
隔離から始まったマレーシア留学生活ですが、来てみて最初はどう感じましたか?
あみこ
もう最初は、何を言ってるのか?というより自分の耳が機能しなくなったのか?って思うレベルで何を言ってるのか?分からなくて泣きました。 ESLもない学校なので1人でついて行く以外に術はなく、オンライン授業だったのでレコーディングで復習しながら3ヶ月目でやっと聞き取れるようになって来ました。
Mさん
そうだろうね。高校からのスタート、地方都市に単身、本当に大変だと想像できます。だけど凄く頑張られたのですね。自学自習で物にしていく経験は大きな成長につながりますよね。
あみこ
「自分で決めて自分で此処に来た」という事が心を燃やす元になってると思います。机の前にこの貼り紙をしているのですが、これを見て頑張れています。
Mさん
Mさんの机の前の貼り紙
私がMちゃんにインタビューを申し出た理由はね、お母さんからMさんが自ら希望したと聞いて、そこに魅力を感じたからなのね。交換留学と違って卒業目的とした高校留学は本当に厳しい世界だよね、ましてやそれまで海外で英語で学ぶ下地があった訳ではないし、そんな厳しい現実の中で支えになるのは何か?そこが気になったし、Mちゃんの実体験がグローバル教育や海外教育に関心のある方に良い影響を与える事ができたらいいなと思ったの。
あみこ
留学にも色々あるけど、正規留学は本人のやる気以外ガソリンになるものはないと、私も自分の娘をみて感じたし、正規留学は結果を出す事が目的だから、一見やる気はありそうだけど浅いやる気ではガス欠しちゃうしね。
あみこ
そうですね、中には本人が希望した訳ではなくて、親の期待に応えてる子もいます。良く記事であるような「我が子を〜に」みたいな、その期待に応えられず悔しいと感じているというか・・・
子供から見てですが、親の期待と子供の本音とがかけ離れていて親にそれを話す事もできずにいたり。。。
私は自分で決めた事なので立ち止まってる理由はなくて。
Mさん
高校マレーシア単身留学、インターナショナルスクール寮生活について
では、やはり1番キツイ事ってその辺りの事?
あみこ
う〜〜〜〜ん(少し考えて)そうではなくて、1番ではないかもしれませんが「文化を認め合う事」がしんどい事かもしれません。ぎくしゃくしたり、全てが丸く収まる訳ではないですよね。
Mさん
インド系マレーシア人の子とバスルームをシェアしていたのですが、マットの使い方で揉めました(笑)否定しあってる訳ではないのですが、とにかく個が強いので、それに対して段々と自分の思っている事を言えるようになって来ました。あと、創作演劇の授業があるのですが、選ぶテーマにそれぞれ拘りがあったりで、今も纏っていません(笑)個の強い中でたとえぶつかっても、はっきり自分の意見を言う方が相手も気持ちが良いと思うし、正しい正しくないではなく、自分はどう思うかを伝えているのかが大事だと思います。
Mさん
そうだね、うちの娘も所詮分かり合えない前提で期待せず、双方にとっての落とし所や自分の意見を伝えたら、その後は相手がどう思うかは相手の問題と割り切ってるみたいだね。
あみこ
学校はどこの出身の人が多いの?
あみこ
マレーシア、タイ、インドネシア、インド、中国。韓国人は少なくて、日本人は私1人で、学校どころかこの町でまだ日本人に会った事もないんです。中国語で話しかけられて、日本人なので中国語が分からないと言うと「日本人なの!?」と珍しがられて「トヨタ、ホンダ」と続きます(笑)
あみこ
笑、笑、笑、完全away24時間営業、英語も多様の中で生きる術も上達するね
あみこ
反対に今の状況で1番楽しいとか嬉しいと感じる事は何ですか? あみこ そうですね〜。いい成績を取れたとか、日本食を食べれたとかではなくて、最初にも言いましたが、 Mさん
私は人と接するのが好きなので、日常の本当にたわいも無い事で人との繋がりを感じたり、
共感し合えた時に嬉しいなぁ〜と感じます
高校マレーシア留学後にどんな道を歩いて行きたいのか?
きっと、高校マレーシア留学の先の事も考えていると思うけど、どんな方向性を考えていますか? あみこ リベラルアーツや心理学に興味があります。あと、舞台芸術にも。私はブリティッシュカリキュラムのインターに通学しているので、今年の春にIGCSEの試験があってそこが大きな関門になります。 Mさん そうだね、英語で学び続けたいだろうし、自分の意見がハッキリしていたら日本の大学は あみこ
その後は A-levelやイギリスのファンデーションコース、IBや色々選択肢があってまだ考え中です。
魅力半減に感じるかもしれないですね。
マレーシアは8割ぐらいがブリティッシュカリキュラムの学校だと思うけど、
IGCSE後の選択肢は多く、凄く苦労した分、自分で手に入れたカードは
Mさんにとってプレミアカードに化けると思います。
先ずは IGCSEの試験頑張ってくださいね。応援してます。
このインタビューの後に追加でチャットでIGCSEの具体的内容や日本の教育との比較について
色々な意見を交換したのですが、 Mさんの意見に私自身も気づきが沢山ありました。
また別記事に出来たらお知らせしたいと思います。
マレーシアに教育移住にきた親子の仰天話(笑)は
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