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日本の公立中学卒業後、マレーシアで IGCSEを受けてみた。難易度は?科目は?

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17年間に渡る海外子育ての経験から様々な切口にて 同じ類に悩む人へ情報を発信しています。 元幼稚園教論 元公文インストラクター 米国NLP協会™プラクティショナー
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海外の教育やインターナショナルスクール、教育移住、中高生の留学、
を調べると頻繁に出てくる IGCSE や GCSE という言葉。
超ザックリ言うと、
世界基準のブリティッシュカリキュラム中等教育卒業資格 になるのですが
(日本の教育に換算すると高校1〜2年が修了したレベル感)
日本の公立中学校を卒業した純日本人がこのカリキュラムを受ける事は
実際のところ可能か否か?現実的な話なのか?
という事がわかる記事で
そして、
実際に IGCSEではどんな問題が出題されるのか?
事例も紹介しております。


先ずは予備知識として
IGCSE GCSE とは何なのか?と言う記事は↓こちらをお読み下さい。

そして、

この国際基準の中等教育卒業資格に日本の公立中学を卒業してからチャレンジする
現役女子高生Mさんの記事は↓こちらになります。

正直なところ。。。

今まで海外で英語で学ぶ下地がなく、日本の公立中学卒業後に
いきなりIGCSEの2年カリキュラムを履修するのは無謀の域だと思いました。
エージェントさんは止めなかったのか!?とさえ、内心チラッと思ったぐらいです(笑)
それでも食らいついて行けているMさんが実際にいる訳で

https://twitter.com/haramaki5454/status/1623590333039902722?s=46&t=CQoqmpDG10uSa-jN7zyF0g

この想定外の喜びを、ただの喜びで終わらせたくなく、
今後日本人の子供が日本の義務教育修了後の選択肢として
日本の教育レールから外れて、
IGCSEと言う世界基準にチャレンジする選択肢が出てきたら
日本の子供達の未来は明るいのではないか?と思い
Mちゃんと日本の義務教育とIGCSEとの関係性などを話してみました。

日本の義務教育卒業から IGCSE のカリキュラムを履修し、模擬試験でAを取れる理由

日本の義務教育卒業から IGCSE のカリキュラムを履修し、
模擬試験でAを取れるなんて素晴らしい結果です。
それができる理由を考えてみたところ、仮説として以下の7つが考えられました。

1、日本の義務教育は、世界で学ぶ為のベースに十分なり得るのでは?
  ただし、十分理解できているレベルであれば。

2、第一言語で物事を深く考えるベースが既にあった。

3、海外に対する高い好奇心があり、英語に対する高い好奇心、執着心、コミット力がある。

4、自学自習のベースが出来ていて成功体験が既にある。

5、目的意識が高く、思考も行動も自立している。

6、自分の事を客観視できている。

7、これを言ったら身も蓋もないが、生まれもった天才肌。

この仮説のうち、
7以外は家庭教育で後付けで育む事が可能な力なので、
親としての在り方を見直して行きたいところですね。

今回は1番の
『日本の義務教育課程も捨てたもんじゃない』のでは?
というところに言及していきます。

日本の義務教育とIGCSEとの違い

Mちゃん、少し思ったのですが
日本のカリキュラムと世界基準のカリキュラムとでは学ぶ言語が違うけど、
もしも日本人が英語の問題をクリアでき、義務教育課程を十分に理解していたならIGCSEの内容はかけ離れて難しくないのかな?って淡い期待を抱いたのですが
その件についてはどう思いますか?

あみこ

 

IGCSEのレベル感は義務教育+高2迄の内容と言う感じです。
そして、各科目とも学習内容が大幅に違います。数学だけが日本のカリキュラムに似ています。私が学んでいる科目は、英語(第一言語)数学、生物、中国語、演劇、音楽、技術で
例えば生物は日本の高校の生物基礎より少し難しくなかなか深く専門的な内容を学びます。
英語はシェイクスピアの文学を学び、現代英語と異なり日本の古典に似ています。

Mさん

そうなのね。どうして、そんな質問をしたかというと、娘は自分がIBと日本の教育両方を受け、今は GCSEを教えているという経験の持ち主で、IBは日本教育と全く正反対だけど、GCSEは日本の教育と少し似ているところもある。と感じているらしいの、特に理数。ただし、求められるアウトプットの質が違いそこを高めるのが日本人には難しいんだけど、基本的な学力は日本は平均的に高い。と、前に話してくれたからなのね。
なので、
日本の義務教育→ IGCSEだとしても、英語の問題がクリア出来たら選択肢としてありなのかな?と。。。

あみこ

 

う〜ん。そうですねぇ。ですが、試験で求められている回答が日本とは違い、やはりIGCSEは難しいです。アウトプットの質が本当に違います。
日本では知識編重でインプットが重要視され、どれだけ知っているか?が問われ、点数に繋がりますよね、
それに対してIGCSEの場合は、知識30%+IBのような論理的思考70%という感じで
知識は知っている前提でエッセイベースでいかに自分の考えを伝えるか?が重要とされています。

Mさん

例えばこんな問題がありました。
「鎌状赤血球症がアフリカ地方では深刻な病気となっていますが、
あなたの考えるその理由とその状況がもたらす社会、環境の影響を書きなさい」
と言う思考型の問題です。多くの教科において、このようなエッセイベースで試験が行われるんです。

Mさん

日本人は基礎学力は高いと思います。ですが、それを試験や実生活に生かす為には論理的思考や俯瞰して物事を見る事が日本の学生は本当に苦労すると思います。知識だけが教育、学びではないと実感しています。あと、
IGCSEはGCSEより理数が難しい傾向にあるそうです。

Mさん

そうね。Mちゃんやうちの娘の話を聞いていると、教科ごとに差異はあるにせよ、 IGCSEは GCSE より IB的要素が強いのかもしれませんね。そして、娘が「日本の基礎学力は高い」と言うのも「知識はある」と言うニュアンスより「訓練すればアウトプットの質を高めていけるベースはある」と言う意味だったのかもしれないね。

あみこ

 高校生とはいえ、
苦労しながら IGCSEの試験に向けて学習に励むMちゃんとのやりとりは
日本教育しか受けた事のない私にとって、
色々な事を考えるきっかけになる有意義なやりとりでした。

日本の義務教育後にIGCSEと言う選択は可能なのか?

結局のところ、
この問いに対する正確な回答は今はないけど、
事実としてMちゃんの存在がある訳で、
やはり、
私は上の7つの仮説のうち、もし生まれ持った天才肌でなかったとしても
1 〜 6 の仮説を満たせば、
有り得る選択肢になっていくのでは?と思っています。
ただ、
日本のレールから外れて、冒険の賭けに出る勇気を出すのが難しいんですけどね。

日本の教育と、海外の教育の目的の違い

日本教育しか知らなかった私と IB教育を受けてきた娘との差異に戸惑いながら
子育てして来た私の経験から
教育の目的ってなんだろう?と考えた時

欧米の教育は
『知識や情報を整理して、
論理的に自分の意見を言語化して相手に正確に伝える』
と言う実社会に役立つ力を育み自立する。
のがグローバル社会での教育の目的と位置付けるなら・・・

日本の教育は(ちょっと極端な言い方だけど)
『縦社会の中で自分の意見や発言は控え、一個人同士としての対話を好まず
全体の中の1人として日本社会に都合良く自立する』
を目的としている日本教育では
海外におけるグローバル社会での自立は本当に苦労しますよね。











上にあげた6つの力を意識した子育てを各家庭で行動レベルで落とし込むのが大切だし
(これが難しいのですが)

日本教育や社会に疑問を感じている親御さんやチャレンジしたい学生は
海外の教育で受けたい教育があるなら、どのタイミングでどうやって受けられるのか?
自分にはどんな教育やカリキュラムが合っているのか?
を探っていきたいですよね。

もしくは、

海外教育にこだわらず、日本教育であったとしても(全ての子供達がグローバルに活躍する必要もない)
結局、
『社会の需要に貢献できるスキルを子供が自らの力で学ぶ心を育てる』

と言う視点を親が持つ事がとても大切になってくるのだと思いました。

オンラインでも受講できる IGCSE


日本語で問い合わせができる IGCSE オンラインコース

日本で目的のない中受をするなら
IGCSEの準備コースなどをダブルスクールで履修するという選択が
スタンダードになれば、日本の子供達の可能性が広がると思います。

CRIMSON GLOBAL ACADEMY

NISAI BRITISH INTERNATIONAL ONLINE SCHOOL



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